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Earlyworks、イノベーションを推進:市場動向に対応した組織強化と戦略展開

当社は、株主の皆様と共に歩むため、経営管理体制の強化と株主価値向上に向けた施策を積極的に推進しております。2024年11月より、経営管理体制をさらに強化すべく、新たにCOOおよびCDOというポジションを設け、成長を支える基盤を一層整えました。これを機に、ブロックチェーン業界の市況環境および当社の事業展開の方針における、今後の経営戦略の方向性をご報告いたします。

市況環境

アーリーワークスのコア事業を展開する「ブロックチェーン業界」には、昨今いくつかの重要な追い風となるイベントが発生しています。その一つは、トランプ大統領の当選による新政策であり、もう一つは4年に一度となるビットコイン半減期、さらにビットコインおよびイーサリアムのETF承認も業界にとって大きなプラス要素となっています。

まず、トランプ前大統領は米国を「世界の暗号資産の中心地」とする計画を発表しました。これまでの政権は、ボラティリティの大きな仮想通貨に対する米ドルなど既存通貨との関係や安定性への懸念から批判的な立場を取っていました。しかし、2024年の選挙を経て、その経済的メリットと技術革新が注目され、新たなスタンスを示しています。仮想通貨取引やビットコインの国内マイニングを推奨し、業界への新規投資が活発化する見込みです。これにより米国内でのブロックチェーン技術の導入が加速し、企業による実用化が一層進むことが期待されます。また、業界への規制緩和の姿勢を示しています。新興技術の発展には規制整備と適切な緩和が不可欠であり、当社もこうした改革が成長環境を整えることを期待しています。

二つ目の追い風は、ビットコインの半減期です。4年ごとに訪れるこのイベントにより、ビットコインの新規供給量が半減し市場供給が抑制されます。過去の半減期では、2012年には10ドル前後から1年で1,000ドル、2016年には600ドルから20,000ドル、2020年には8,000ドル台から60,000ドルと価格が上昇しました。ビットコイン価格の上昇は仮想通貨市場全体の活性化を促し、関連ビジネスの成長にもつながっています。当社も創業以来、2度の半減期を経験しており、半減期後には新規事業の相談が増加し、収益にも寄与しています。

三つ目の追い風として、2024年1月にビットコイン、同年5月にイーサリアムのETFが承認されたことが挙げられます。ETFの承認により、新たな投資家層が暗号資産市場に参入しやすくなり、資金流入が市場の活性化を促進することが期待されます。公式な金融商品としての認可により、暗号資産およびブロックチェーン技術全体の信頼性が向上し、普及が一層進むと確信しています。

ETF承認によって暗号資産の金融市場における意義が示され、ビジネスや社会インフラにおけるブロックチェーン導入が加速する可能性が広がりました。当社もこの流れを受け、必要とされる技術と信頼性の提供に努め、業界全体の成長に貢献してまいります。規制環境の整備と標準化が進むことで、安定した市場基盤の構築が期待される中、ETF承認はブロックチェーン業界の成長と普及を加速する大きな契機になると考えております。

こうした仮想通貨市場全体の活性化により、ブロックチェーンを活用した新規ビジネス開発の機会が増加し、当社の事業成長にも追い風となっています。この市場環境の変化を受け、当社は収益機会の拡大に努め、株主の皆様への利益還元を可能にする体制を整えてまいります。

日本国内・海外における需給と目指す世界

アーリーワークスは2018年の創業以来、「Blockchain As a Strategy」を掲げ、ブロックチェーンを社会インフラとして活用できる未来を目指してまいりました。当初は理解が難しかったブロックチェーンのインフラ化も、韓国のマイナンバー制度やスイスデジタル取引所(SDX)、米国財務省のTビルのトークン化といった事例により、さまざまな分野での実用化が進んでいます。

一方、日本市場におけるブロックチェーン技術の本格的な利活用はまだこれからの段階であり、未開拓の「ブルーオーシャン」として大きな可能性を秘めています。ブロックチェーンを基盤とした新規ビジネスや社会インフラの創出には幅広いチャンスがあり、当社もこうした環境を踏まえ、新たな事業の創出や既存ビジネスの課題解決に積極的に取り組んでまいります。

具体的な社会実装の事例としては、先般お伝えした日本国内における最大手通信会社であるNTTdocomoのソリューションパートナーとして、チケットやアートなどのデジタル資産の所有情報をブロックチェーン上で正確な価値として保証するサービス基盤及びWEB3.0における専門家として、現在も事業貢献をしております。また、日本国内ではまだまだシステム化が進んでいない不動産事業者向けにDX化を目指した賃貸契約のペーパーレスおよび効率化を図るため、ブロックチェーン技術を基盤としたシステムソリューションの開発・提供を行っています。

また、10月には米国サンフランシスコを訪問し、米国企業や日系企業、投資家とのサウンディングを通じて、ブロックチェーン技術に基づく多様なアイディアやニーズが豊富に存在していることを直接確認しました。当社も具体的な事業化を見据え、海外での実証事例構築を本格的に検討し始めています。

さらに、暗号資産市場の活性化を見据え、WEB3.0関連プロダクトへの技術提供も視野に入れ、当社の技術力を活かした支援を積極的に検討しています。

図に示すような多様な業界においてブロックチェーンの技術は基盤技術として非常に相性も良く、金融、保険、決済、エンタメ、ゲーム、旅行、自動車、飲食、さらには社会インフラ分野といった幅広い領域において、ブロックチェーン技術が重要な役割を果たすと確信しており、当社もこうした課題解決や新たな事業創出に引き続き注力し、ブロックチェーンの社会実装に貢献してまいります。

技術

ブロックチェーンの社会実装を目指す中で、当社が日々の事業活動を通じてクライアントである事業会社様から寄せられる課題には主に二つあります。

一つ目は、仮想通貨に関する規制が整備されていないことや、企業として仮想通貨をどの程度取り扱うべきかが不明確であるといった障壁です。二つ目は、国境を越えた取引に伴う手数料の負担や振込処理のタイムラグなど、既存ビジネスにおける課題に加え、現行のブロックチェーン技術では対応しきれない取引量や承認速度の技術的な制約があることです。

こうした課題を解決するために当社が独自開発したのが、Grid Ledger System(以下:GLS)です。複数のブロックチェーンを解析し、コンセンサスアルゴリズムの設計思想を根本から見直すことで、エンタープライズ層の企業がWeb3サービスを提供する際に必要な承認速度や処理件数の要件を満たす仕組みを備え、ブロックチェーンビジネスが広く浸透するために真に必要な機能を提供します。

また、GLSはトランザクション処理に仮想通貨を必要としない設計で、企業がブロックチェーンをより使いやすくなるよう配慮しています。データベースのように高い処理能力を持ち、導入のしやすさと高いカスタマイズ性を備えるほか、ブロックチェーン特有の改ざん耐性と利便性の両立も実現しています。

<GLSの主な特徴>

・0.2秒以内で取引が承認される超高速のスループット

・大規模システムでも耐えうる並列処理を用いた高いTPSの提供

・一般的なブロックチェーンには備わっていないキルスイッチ、ファイナリティ、他システムとの高い連動性を実現

・既存のデータベースシステムに勝るとも劣らないアクセシビリティを有し、高いセキュリティ対策の導入が可能

・トランザクション処理に仮想通貨を必要とせず、実用的なビジネスアプリケーションに適用が可能

組織開発

現在、ブロックチェーンの社会実装が進む中、アーリーワークスは事業拡大を見据えた組織開発に取り組んでおります。2024年11月1日付で、事業企画部部長の横田がChief Operating Officer(COO)に就任し、営業活動やGLSを活用した新規事業創出にリソースを集中してまいります。また、創業当初から内製しているデザイン部も強化し、同日付で中村翼がChief Design Officer(CDO)に就任いたしました。特にブロックチェーンは社会実装の過程にあり、ユーザーエクスペリエンス(UX)やユーザーインターフェース(UI)が重要なKPIとなります。COOは課題解決に向けた戦略的実行を、CDOは顧客が使いやすいデザインを担い、それぞれの専門性を活かし、ブロックチェーンの社会実装を通じて、GLS技術による業界内リーダーシップの強化および顧客企業の価値向上に貢献してまいります。

株式会社アーリーワークス 会社概要

アーリーワークスは「DX」「NFT」「メタバース」など、次世代にアップデートしようとしている領域をメインテーマに、新たな挑戦を仕掛けるクリエイティブ集団です。ブロックチェーンの技術を基軸に、「これからの当たり前を開発(ツク)る」というミッションを掲げ、次世代のインフラとなる事業を創出し、提供し続けることを目的とした企業です。

従来のブロックチェーン企業は、システムの開発か、既存のブロックチェーンを用いたサービス開発のみを行うのに対し、当社は独自開発した業界最高水準の処理速度を誇るブロックチェーン技術基盤「GLS(Glid Ledger System)」を活用し、BtoC、BtoB共に様々なジャンルの事業を展開しております。

会社名  :株式会社アーリーワークス

所在地  :東京都台東区上野5-7-11 MRビル 3F

代表者  :代表取締役CEO 小林 聖

事業内容 :独自に設計・開発した次世代型ブロックチェーン GLS (Grid Ledger System)およびブロックチェーンを用いたシステムソリューションの提供

設立日  :2018年5月

会社HP :https://e-arly.works/

【本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先】

株式会社アーリーワークス

E-MAIL:ew-ir@e-arly.works